月曜日、朝イチの患者さん、Tさんから嬉しいニュース。
日曜日に、市内高級ホテルでのパーティーに出席して、楽しんで帰ってきたとのこと。
Tさんはパーキンソン病の患者さん、オンオフ現象が結構あって、悪い日は起きられない。
でも、40年前勤めていた会社の会長の奥さんの何かの祝いに、久しぶりに呼ばれたとか。
体調が悪い人は、「当日動けなかったらどうしよう」「皆に迷惑が」なんて、
行くまえから不安が先行して身動き取れなくなり、それがまた体調悪化に繋がっていく。
Tさんは筋金入りの出不精で、心配性。パーキンソン病の患者さんに多いタイプ。
息子さんの全面サポートもあるし、「是非行ってください」「体調悪くなっても車イスで押してもらえばいい」「最悪、ゴメンネ〜って帰ってくればいい」「出がけに悪くなったらマッサージ来てあげる」などと、勧めに勧めていた。結果、勇気を出して出席し、何も問題なく楽しめた。
月曜朝のTさんの顔は、比喩でもなんでもなく輝いていた。体調も抜群だった。
長く辛い在宅療養、なかなかこんな風な顔は拝めない。
やっぱり、人間には小さな達成感が必要なのだ。
日常が戻って、やがてまたTさんもいつもの暗い顔に戻るだろう。
でも、この時の素敵な思い出は、また笑顔になる原動力になるはずだ。
良かったですね、Tさん。