往療後記 R2.8.12

8月12日(水)今日の往療が終わりました。

 

今日の患者さんの一人に、かわいいおばあちゃんがいます。

いつもニコニコ、暑い時も寒い時も労ってくれます。

でもこの方、75年前の今頃、とても苦しんでいたそうです。

 

それは、生き残ったから。

 

はだしのゲンなんかを読んでて、「生き残ったことへの罪悪感」というものがあることは知ってはいました。

でも、それを直接聞いた時は少し驚きました。本当にそんな気持ちになるのかと。

 

 

Aさん(仮)は、75年前の8月6日、連日続いていた勤労奉仕を体調不良でこの日だけたまたま休んだそうです。

そして、あの悲劇が起こった。

避難所となった自宅の納屋に寝かせてあげたたくさんの人たちからの視線。また、子供を亡くした近所の人たちの視線。

「なぜあなたは無事なの?」「みんな死んだのになぜあなただけ?」

そう問いかける視線に耐えられず、Aさんはしばらく家から出ずに隠れるようにして暮らしました。

クラスメートは全員亡くなり、後日学校へ行ったときはその無人の静けさに恐怖を感じ声を上げて泣いたそうです。

 

8月、こんな暑い日になると当時のことをよく思い出す。

そう言って、今日も話してくれました。

 

しっかり、覚えておこうと思います。

 

 

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